『地域おこし・都市農村交流情報交換会』が開催されました

地域おこし協力隊など県外から各地域に入り、地域おこしや都市農村交流活動を行っている人たちの情報交換やネットワークづくりのため、【地域おこし・都市農村交流情報交換会】が、7月24日(金)富山県民会館611号室にて開催されました。

講師は、新潟県十日町市にて「十日町市地域おこし実行委員会」理事・事務局長として地域おこしに尽力されている多田朋孔(ただ ともよし)さん。

新潟県中越地震の復興支援をきっかけに、2010年に家族で十日町市・池谷集落に移住。地域おこし協力隊として3年間活動する中で、「十日町市地域おこし実行委員会」をNPO法人化し、地域おこし協力隊任期終了後は、自らが中心となり十日町市の地域おこしのため、農産物直販事業、体験交流事業、移住促進事業などの地域おこし事業を精力的に展開。2012年1月には『地域づくり総務大臣表彰』を受賞されました。

各市町村の地域おこし協力隊など10名と各市町村の受入地域の人たち、行政関係者なども出席し、情報共有、意見交換が行われました。

講演の中で、受入地域と地域おこし協力隊に対して、それぞれ次のようなアドバイスがありました。

【受入地域に対して】

自分がこの集落に移住を決めた動機として、村おこしを単なるイベントに終わらせず、仕事を作るということまで見据えた本質的な活動をしていたこと。理想論ではなく、具体的で地に足がついた活動をしていたこと。まだ見ぬ後継者のために空家を改修していつでも住める状態にするなど、本気さが伝わってきたこと、などがあります。受入地域が「よそ者はいらん」的なスタンスでは、いくら都会でPRイベントをしても意味がありません。外部を受け入れ、住む候補地としてここもアリなんだと思わせるために、家を準備するなど具体的・本質的な取組みが必要。地域を気にいってもらい、仕事の受け皿があれば移住は見込めます。

【地域おこし協力隊に対して】

「3年間で成果を出す!」と焦りすぎず、まずは地元の人と仲良くなるということに重点を置くことが一番大事。3年間で何かを成し遂げることは正直難しい。協力隊の3年間はどちらかと言えば“土を耕して種をまく時期”と考えて、“収穫”はそれ以降。3年経ったあとが本番。協力隊時代の3年間でいかに地元の中でネットワークを強固にできるかが、その後の成果に大きく繋がります。大切なことは、自分がこの3年間でどういう人生を歩みたいかを強くイメージすること。明確なイメージを持てば活動期間の充実感は大きいが、イメージが曖昧なままだと不満は増大します。

その他、行政とのコミュニケーションの取り方などについてもアドバイスがあり、参加者は熱心に講演を聴いていました。

最後は参加者全員で意見交換会が行われ、地域おこし協力隊からは、「受入れの際の住宅の準備について、もう少し迅速にしてほしかった」「入居までにもう少し準備期間がほしかった」など、率直な意見が出されました。

また、地域おこし協力隊のアルバイトに関する議論は、賛否両論といった感じでしたが、多田さんからは「地域づくりのNPOを作って、地域活動の取組みの中で人を雇用できる仕組みを作るのが、地域の人達からも反発を受けず一番しっくりくるのではないか」という意見が出されました。

参加者からは「非常に参考になった」との感想が多数寄せられ、概ね好評のうちに終了することができました。