とやま帰農塾2017【やまだ村塾】の報告

2018年2月10日(土)~12日(月・祝)
富山市山田地区にてとやま帰農塾「やまだ村塾」が開催されました!

今年「初」、しかも山田地区「初」の冬開催!
総勢20名の参加者たちが、富山の、山田の雪を2泊3日でたっぷりと楽しみました!!

▼2月10日(土)
ついてすぐ始まったのは、イグルー作り!!
※イグルーとは、狩猟の旅先で圧雪ブロックを使って作る一時的なシェルターのこと。

講師の先生をお招きして、なかなか本格的なサイズです。

近年まれにみる大雪が続き「最悪」だと思っていた環境が、
イグルー作りにはとっても「良い」状況だとのこと!
しかも、富山(北陸)の雪質はイグルー作りには「最適」だそうです。

踏み固めたブロックの形状を1つずつ整えながら
地道にグルグルとくっつけていき丸型にします。

途中疲れたら、雪合戦で気分転換!!

交代しながら頑張り、なんとか形になってきました。

目線の高さまできました!もう少し!!

試行錯誤の末、やっと完成!
後から到着した学生達が頑張ってくれました!!

▼2月11日(日)
まず始まったのは狩猟やジビエについての講習会。
山田地域ではイノシシ被害が圧倒的に多く、苦労してできた農作物が
一晩の内になくなってしまうことも少なくないそうです。
また、猟師の後継者が少ないため、現在、地域おこし協力隊として狩猟も頑張っている青年が
地域の皆さんから色々と教わりながら特訓を積んでいる最中とのこと。
今回の講習会もその青年が講師となり、色々と説明してくれました!

動物の特性や地域の獣害について学んだ後は、「輪かんじき」をはいて森林探索です。
※かんじきとは、深い雪の上を足を大きく沈めずに歩行できるように靴の上から装着するもので、
富山県の芦峅寺(あしくらじ)などで猟師が使っていたものが登山者に普及しており、
主に雪が深くかつ傾斜がきついところで使われるもののこと。

宿泊先の「子どもの村」スタッフさんが安心・安全に森林の中を案内してくれました。

長靴の上から直接縄1本で固定するだけのシンプルな作りなのに、とても歩きやすい「かんじき」。
県内でそのかんじきを作れるのも、今は芦峅寺のご老人たった一人なんだそうです。
先人達の技術が廃れていってしまうのは本当に寂しくて残念なことですね・・

森に入る前は風が強く歩くのもやっとでしたが、
森の中は周囲の木が風を遮って静まり返っています。
自分達の発する声と雪を踏みしめる音だけが聞こえる世界。
冬の森ならではです。

あっという間に1時間の散策も終わり、午後からは場所を移動して
山田地域の特産である「啓翁桜」と「りんご」について学びます。

まずは啓翁桜。  山田地域の標高は約300メートル。
この標高が桜の栽培に適切な寒暖差を生み出すとのことで、啓翁桜が山田地域に根づきました。
でも栽培するためには様々な管理体制が必要です。
時期をずらしての栽培や刈り取った後の温度管理。
一つ一つを束にして皆さんの元に届く頃に丁度良く開花させるためには、
真冬の寒い中で様々な工夫と努力が積み重なっていることを今回の視察で目の当たりにしました。
そして今はその想いと努力をムダにしないようにと、地域おこし協力隊で山田地域に根づいた女性が
廃棄になる桜を利用した染め物にも挑戦している最中だそう。
素晴らしい循環ですね!


そして次に「山田のりんご」。
こちらも地域おこし協力隊の若者が中心となって山田のりんごを美味しくするべく
頑張っている姿勢がよく伺えました。
山田のりんごの特徴は「蜜」と呼ばれる部分が多く、甘みが強いのが特徴だそうです。
また、積雪の多い山田地域では冬の管理体制を楽にするべく
木を高い位置まで伸ばしているんだとか。
だから、うっかりすると下の写真のように軽く腰まで埋もれてしまいます。

でも、逆に収穫の時期は高い位置にあるりんごを採ることになるので
また大変なんだとか・・・
とにかく苦労・工夫されて作られている山田の特産物。
他にも沢山美味しいものがあります!

気になった方はぜひ「山田の案山子」(産地直売所)まで!!

▼2月12日(月・祝)
あっという間の最終日。
山田は「そば」も美味しいんです!!

ということで、今日を締めくくるのは「そば打ち体験」です。

山田の案山子内にあるそば処「おんもり庵」のご亭主が講師となって
本格的なそば打ちの講習会!

みんながどんなお蕎麦を食べたのかはご想像にお任せして、
今回のやまだ村塾は無事終了となります。

参加された皆さん、冬の帰農塾はいかがだったでしょうか?
連日天然温泉で身体を癒やしながらの本格的な雪体験は、そう簡単にできることではありませんよね。
今度はぜひ季節の違う山田に来て、特産品を味わってみてください!

ご協力いただいた山田地域の皆さま、本当にありがとうございました。
山田地域の方々の優しさや温かさが冷えた身体に染み渡るやまだ村塾となり、
今年度の帰農塾はこれにて終了です!