居心地の良い空間でハーブティが楽しめる「ヒュッゲ」

エリア
黒部・宇奈月エリア
目的
地産地消のレストラン・カフェ・農家レストランなど

ハーブティーをはじめ、カレー、スイーツなどお食事も楽しめる「ハーブと喫茶」のお店。ちなみに「ヒュッゲ」とは、デンマーク語で「人と人とのふれあいから生まれる、あたたかな居心地のよい雰囲気」のこと。

オーナーの直井直子さんは、東京生まれ、両親が富山県ご出身。大学卒業後、群馬にある大型の農業法人に就職しましたが、そこは、機械も多ければ、働く人も多く、想像していた農業とはかけ離れた「工業化された世界」。「これは自分が目指す農ではない」と思いながらも「2年だけは続けよう」と決意。その後は、発展途上国を援助する国際協力の世界に飛び込むつもりだったとか。

そんな時、訪れたのが祖父母の住む朝日町。「このタイミングでないと、この先、一緒に暮らすチャンスはない」と、2007年、朝日町に孫ターン。直井さんは働きながら祖父母と暮らし、介護をしていましたが、相次いで祖父母が亡くなったことで、その先の暮らしを考え直す転機が訪れます。

 

「生産者と消費者をつなぐ仕事がしたい。だけど、やるなら定年後」。そう思っていたところ、自営業の友人たちから「定年後に始めたとして、その先、残り何年できる?本気なら、今すぐやるべき」と助言され、思い切って2015年お店をオープン。空き家の改装は、友人が手伝ってくれるなど、出来るところは自分たちでDIYで完成させました。

落ち着いた木の温もりあふれる店内。

茶葉は、世界中の適した産地から品質の良いものを仕入れています。朝日町、魚津、滑川、呉羽など、少しずつ地元産の農家さんに栽培していただきながら、取り入れているそう。

ハーブティのメニューには、「星月夜」「やわらぎ」「恋の予感」など、ロマンティックなネーミングが並びます。「たとえば、『星月夜』、なら、目が疲れている人が、夜空の星や月を見上げた時、くっきりと見ることができる、そんなイメージです」。

カレーやスイーツなどのお食事メニューも、できるだけ旬の地場産の物を使っています。コーヒーに比べるとまだ知名度の低いハーブを選んだのは、健康、美容にも良く、これからの高齢化社会にピッタリだと感じたから。周囲からは反対されたそうですが、「もしダメなら変えればいい」との思いで、ハーブを勉強し、ハーバルセラピストの資格も取得。

今では地元の老若男女から愛されるコミュニティの場として、また、遠方からもお客さんが訪れてくれる人気店に。手書き風メニューは、友人のデザイナーさんが作ってくれたもの。周りには、デザイン、印刷、大工さん、水道屋さんなど「手に職」を持った友人も多く、イスの座面が壊れれば、直井さん自慢の「一杯のカレー」と引き換えに修理してくれるそう。「経済が地域内でちゃんとまわっているんです(笑)」。

自らの介護経験から、病気になる前に予防する「未病」と、「ピンピンコロリ」の大切さを痛感したという直井さん。「現代人はストレスが多い生活ですが、ハーブの力は、リラックスやストレスケアに使えます。私自身、身体が丈夫になった気がします。ハーブの活用法も含めてこれからもその良さを伝えていきたいですね」。

ヒュッゲ