女性がひっきりなしに訪れる立山町の人気料理店「糧」

エリア
立山・上市エリア
目的
地産地消のレストラン・カフェ・農家レストランなど

東京で料理の経験を積んだシェフと、富山県入善町ご出身のマダム。息もぴったりなお二人が立山町にお店をオープンしたのが20167月。今では、地元の立山町、お隣の上市町、舟橋村を中心に、県内外からもお客さんがひっきりなしに訪れる、地域密着型の人気店です。

もともとは、建築事務所だったという、雰囲気のある大きな古民家に一歩、足を踏み入れると、漆黒の立派な梁、高い吹き抜け、音楽ライブの出来るスペースも配したゆったりとした造り。ライブやクラフト展など、様々なイベントも行われています。

近森尚雄シェフの腕にかかると、地場産の新鮮なお野菜はアートな一皿に、いつものお魚やお肉は、「こんな料理になるの?」と感激してしまう一皿に変身します。

「ご家族や親族の集まりに三世代でご利用いただくなど、お店の使い勝手の良さも受けているようです」と近森シェフ。「気軽に日常使いができて、だけど、いつもよりちょっとお洒落をして、いつもよりちょっとご馳走がいただけるイメージです。『予約の電話を入れた瞬間にワクワクする』とお客様から言われるのは嬉しいですね」。「女性が行きたくなる目線を大切にしています」の言葉通り、平日のランチタイム、店内はほぼ女性客でいっぱいに。

お食事に合わせて選べる手作りパンも人気。お客様からの要望に応えて、現在は店内で販売もしていますが、近々、デリとパン部門を独立して販売する計画も。

そして、何といってもこちらのお店の魅力は、心地よくあたたかな「おもてなし」。東京の料理店での経験を持つマダムの心地よい接客にファンも多く、一度訪れたら二度、三度と、リピートしたくなる居心地の良さです。

写真はパーティ料理を準備するヒトコマ。同じ料理の道を志す息子さんやスタッフたちを指導しながら盛り付けに大忙し。普段はキッチンで黙々と腕を振るいますが、お料理、芸術、経済・・・様々な分野についての造詣も深く、垣間見せる素顔はとってもチャーミング。

近森尚雄シェフは高知県生まれ。東京の大学を卒業後、サラリーマンを経て飲食の世界へ。現在のやりがいは、「直接、お客様から評価をもらえること。すぐ表情に出るので、反応がダイレクトですよね。お店ではいつも『お客様のために』という大ベクトルが前提にあって、全ての力をそこに向けて集中させています。このベクトルさえ揺らがない限りは大丈夫だと信じています」。

 お店では食事をいただきながらライブなどの音楽イベントも行っています。「本物に触れることが大切」、これがシェフのモットー。「食とエンターテイメント」というテーマが常に頭の中にあるそうです。「地域物産展や道の駅のようなマーケットをやってもいいし、ガラス工芸や藍染など、作家さんの作品の展示会もありですよね。子どもの合唱コンクールをやってもいいし、ファッションショー、読書会があっても面白い。食事も楽しめつつ、大きな公民館のような存在。集まってきた人が、自分の得意分野を披露して、生きるエネルギーになる、そんな場になったら面白いと思います」。

 

 スペインのサグラダ・ファミリアのように、「完成することなく、いつまでも、みんなで作り続ける店」。料理人でありながら、その発言はまるで哲学者のよう。キッチンでフライパンを振るいながらも、頭の中には研ぎ澄まされた思想と次なる展開に向けての情熱・・・。そんな近森シェフのお料理を目当てに今日もたくさんのお客さんが訪れます。

 

森の茶屋 糧(かて)

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