「生きる原点」を体験できる農家民宿「中の屋」

エリア
砺波・五箇山エリア
目的
農家民宿・民宿、自然・自然体験

「中の屋」は民宿「いなくぼ」から遅れること3年、昭和51年に開業、劇団SCOTが利賀村に拠点を移したのと同じ年です。利賀村の素朴な農村風景と農にからんだ体験が楽しめるこちらのお宿。オーナーは、民宿「いなくぼ」の米倉みつ子さんの実の弟さんに当たる中西邦康さん。

「昭和57年に世界演劇祭が行われるなど、利賀村には全国から多くの演劇に関心ある人々が訪れ、宿もたくさんのお客様で賑わいました。わずか数室の部屋に20人以上が枕を並べて雑魚寝したことも」。

 

演劇熱の高まりもあり、最盛期は20軒ほどあった民宿も、人口減や後継者不足などにより、現在はわずか56軒のみ。宿泊客が伸び悩む時期もありましたが、「今年の夏に行われるシアター・オリンピックスが利賀村で行われることになり、ここ23年、また利賀を世界に発信するチャンスが来ています」。

 

東京・武蔵野市との小学校のセカンドスクールの受け入れ先として、「子どもと自然のかかわり」も実践してきた中西さん。「この宿の強みは、農家だからこそできる『安心、安全な食の提供』。自分で作った有機無農薬野菜を調理してお出しできること、春は山菜採り、秋は栗拾いと、つねに体験できるプログラムがあるのもこの山村ならでは」。

酒米作りから自ら行って生産しているどぶろく「まごたりん」を手にした中西さん。

中西さんは、南砺市のどぶろく特区の認定を受けてどぶろく作りも行っていて、農業、民宿、どぶろく作りと三足のわらじ。2012年からは「利賀百姓塾」と称して有機無農薬で田んぼを体験する場も始めました。

宿は年中無休。気になる食事は山菜のフルコースをはじめ、野菜やキノコ、赤かぶなど、地域の食材を活かしたメニュー。

お客さんは日本全国のみならず、ヨーロッパ、中近東、アジア、アメリカなどワールドワイド。ホテルとは違う地元の食材が味わえるとあって海外の人からも評判が良いそう。厨房で料理も作れば、わら細工の講師もする、まさに「百姓=百の仕事をするひと」にふさわしいマルチぶり。「若い移住者が増えるなど、これからますます利賀は面白くなるよ」と笑顔を見せる中西さん。

「この先、どんな時代が来ても生き抜いていける」。そんな言葉がぴったりな中西さんの宿は「生きることの原点」を体験できる宿なのです。

民宿 中の屋

大きな地図で見る