「とやま農山漁村インターンシップIN粟原」実施報告(前編)
投稿日:2016年9月1日 | 最終更新日:2016年10月20日
カテゴリー: インターンシップ
8月22日~28日、氷見市粟原(あわら)地域にて、
「とやま農山漁村インターンシップIN粟原」が開催されました。
一般的には、漁業など“海”のイメージが強い氷見市ですが、実は全域が豊かな里山地帯。
その中ほどにある粟原地域は、次第に高齢化や人口減少が進行するなか、
今年4月には地域の特産である“タケノコ”などの地域資源を活用した「桜まつり」を初開催するなど、
都市農村交流による地域の活性化に向け、機運が高まっている地域です。
今後、年間を通じた交流人口の拡大に向け、都市住民にとって魅力的な粟原地域を創るべく、
環境整備等を行っていきたいと考えていますが、この地域を見慣れている住民からは
なかなか画期的なアイデアは出てきづらいのが現状です。
参加者の皆さんには以下のテーマについて、一週間のプログラムに取り組んでいただきました。
「都市農村交流に向けた環境づくりの提案及び利用可能な地域資源の(再)発見」
それでは、7日間のインターンシップの様子をご覧ください。
▼8/22(月)
初日は開講式からスタートです。
今回、粟原地域に集まった若者は10名。
一週間の滞在を通して地域課題の解決に挑みます。
公民館で行われた式にはたくさんの地域の方にお集まりいただきました。
開講式を終えた一行。
まずは、世話人の澤田区長らのご案内により地域を周り、その概要を確認します。
しかし、この日は台風の接近により、すぐに雨降りとなってしまいました。
残念ながら、地域案内は翌日に持ち越しです。
雨天のため、予定を変更し、公民館のガレージで竹細工に取り組むこととなりました。
竹林が豊かな粟原地域。
むかしは雪の季節の仕事として、竹の杭などを作成し生計の足しにしていたそうです。
こちらが昔ながらの竹を割る道具です。
竹の大きさをみて何等分するかを判断します。
順番に竹割りを実践してみましたが、みんな驚くほど上手でした!
こちらは、後日流しソーメンに使うことになる竹の器づくりです。
上手くできました!
ほとんど初めての体験だったようですが、みんな器用です。
初日の夜は、地域の方を講師に迎え、本格的なレクリエーションを楽しみました。
地域の皆さんも含め、レクリエーションに熱中することで早くも連帯感が生まれてきたようです!
▼8/23(火)
前日とは打って変わり、晴天となった2日目。
地域案内の続きです。
澤田さん、圓山さん、谷口さんのご案内により、
粟原の様々な場所について、歴史や概要を学びます。
こちらは、地域内にいくつかあるため池のひとつ。
今は農業のためにのみ使われていますが、以前は魚を放流するなど、
地域の交流の場としても利用されていたそうです。
こちらは今年四月の「桜まつり」の中心となった駒つなぎ桜。
手前の広場が会場となっていました。
前方の桜が目立っていますが、実はその後ろにあるのが「駒つなぎ桜」なのだそうです。
夜の座談会に向け、みな丁寧に周辺をみてまわります。
その他、イタセンパラが生息するという川、地域の入口など地域内の様々なポイントをめぐりました。
この散策が、成果発表に向けた今後の検討の基礎となります。
午後からはチームごとに分かれて住民調査(ヒアリング)。
地域の皆さんが思うこの地域の資源や昔の生活についてなど様々なお話を伺い、
参考にさせていただきます。
この日の夜は、インターンシップ参加者と住民による座談会が開催されました。
テーマは「来年の桜まつりについて」。
前述のように、粟原地域では今年4月に「桜まつり」を初開催しましたが、
地域では今後もこのイベントを継続していく意向であり、来年度のよりよい形で開催をしたいと考えています。
座談会では、参加者からそれぞれアイデアや意見が出され、
充実した会となりました。そして、続きは成果発表会に持越しです!
▼8/24(水)
3日目は畑作業からスタート。
地域の皆さんや、近隣施設の皆さんと共に作業にあたります。
カブや白菜など秋野菜の種まきのために、みんなでうねづくりです。
耕運機にも挑戦!
しばらくたつと参加者同士で教えあえるようになりました。
種まきや苗植えが終わると、最後は肥料まき。
炎天下、なかなかハードな作業でしたが、地域の皆さんが毎日されていることでもあり、
良い経験になったようです。
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後編に続きます!