松倉(魚津市)

 

 

 

 

 

 

富山県魚津市松倉地域。
市街地から車で10分ほど走った所にある、山合の集落です。
地域の中に残る、越中三大山城の一つである松倉城は今でも多くの人を魅了し、
季節ごとに沢山の人が訪れています。
また、金山で栄えたこの地域には多くの遺跡や言い伝えが残されています。

駅前でレンタルできる自転車に乗って「松倉城」周辺の遺跡巡りを楽しむ人、
ご家族で「小菅沼・ヤギの杜」イベントに参加される人、
「魚津の水循環」(※後ほど紹介します)を体感するべく、湧き水巡りをする人・・・
魅力的な地域資源が多い魚津市の中山間地ですが、地形勾配が急峻であり、自転車や徒歩による
散策は大変です。

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そこで、その魅力を凝縮してお届けするきっかけとなったのが「まつくら帰農塾」
2泊3日を松倉地域の方々と一緒に過ごしながら、五感で地域のことを知る、
県主催の田舎体験プログラムです。
2016年度のプログラムの一例をあげると・・・
●稲刈り&ハサ掛け(稲刈りから手作業です!)
●朝市体験(地元の新鮮野菜・加工品を地元の人の手で売り出しています)
●オーガニック農園体験(無肥料・無農薬にこだわったお米と和綿栽培)
●藤カゴづくり(身近な自然素材で生活用品を) 
●冬瓜料理教室(表面の毛が野生動物に嫌がられるということで、地域のお母さん方が生産しています)
●もみがらで釜炊きご飯(釜炊きご飯のおこげの味は電気釜では作れません!)
●モンキードッグと山野散策(鳥獣害対策は生活に直結しています)

とやま帰農塾 松倉塾(~2016)の様子はこちら

こんなに楽しい・奥深いプログラムを10年間続けてきたのですが、
残念ながら松倉地域での受け入れは2016年までで終了してしまいました。
でもそれは、次の世代への引き継ぎが大切と考える地域の人達の意思の表れでもあります。

 

 

 

 

 




場所によってはイノシシが山肌を堀ってしまっていたり、道路に土砂が落下したり、
猿から農作物を守る電気柵が設置してあったりと、生活するには決して楽な場所ではありませんが
その独特な地形から様々な恵みが生まれる地となっている松倉。
高台から見下ろす景色の鮮やかさ、気温差からもたらされる野菜やお米の美味しさ、
急斜面を風が通り抜ける気持ちよさ・・・

訪れた人にしかわからない、松倉で生活する楽しみの一部。
逆に、訪れたことによって痛感する、生活する大変さの一部。

そういったことを松倉の中だけで理解して終わらせるのではなく、
理解してもらったうえで楽しみながら地域に活かせないか、
2017年から地域の若者の中で様々な取り組みが始まっています。

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帰農塾後にすぐ始まった「とやま農山漁村インターンシップ」




 

 

 

 

2017年に初の受け入れを行った松倉でのインターンシップ。
「インターンシップ」という名称ではありますが、その内容は滞在型の地域活性化をめざした
都市農村交流事業です。主に都市部に住む若者らを対象に、地域で共同生活を送りながら
農作業体験、地域探索、地域住民との意見交換・懇親会等を行い、参加者と地域が
一緒になって今後の未来を考えるという取り組みです。

松倉公民館長の黒﨑さんが世話役となり、昨年は関東・関西方面から
10名の学生を受け入れました。

 

 

 

 

 

 

みんなで稲の手刈りをしたり、

 

 

 

 

 




地域の朝市で食材や加工品を品定めしてみたり、

 

 

 

 

 

 

ほほえみ会のお母さん方に冬瓜栽培の説明を受けたり。


地域資源が豊富で、参加した学生達から「超飽きない~ 超きれい~ 超おいし~」と
感動の声があがった松倉でのインターンシップでした。

2018年度も8/24(金)~29(水)の日程で行うことが決定しています。
ご興味のある方は是非ご検討くださいね。

2017とやま農山漁村インターンシップの様子はこちら



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次にご紹介するのは、今注目の若手農業者である「ひえばた園」の稗苗さん!
無農薬・無肥料にこだわって農業をされています。

 

 

 

 

 

 

魚津市の中でも稗苗さん達が畑をされている集落は山に近く、鳥獣害の多い地域。
右肩上がりに増えていく鳥獣害と休耕田への対策になればと、数年前から
和綿の栽培にも取り組まれています。 

また、自分たちの農業スタイルを話したり体験してもらったりすることで環境教育につなげようと、
お忙しい中、地元小学生にもその機会をつくってくれています。
2017とやま農山漁村インターンシップの時にも「鳥獣害対策」や「地産地消」等の観点から
色々と説明していただき、参加学生の中には「稗苗さんの想いが印象に強く残っています」と
感想をいただいています。

 

 

 

 

 

 

「田植え世界選手権」や「はさ掛けW杯」等、多くの人にイベントで楽しみながら
地方創生に取り組んでもらえるよう、日々、畑に、交流にと、頑張っている稗苗さん。

▽こちらの記事を載せるにあたって、以下のコメントまでくださいました!
「私のフィールドである松倉地区は耕作条件が厳しく農業するには厳しい環境だと他から見られがちですが、
里山には素晴らしい自然環境とそこには沢山の資源があります。
一見不利な環境でも視点を変えて、松倉地区に合ったオンリーワンの農業が何なのか日々考えています。」

イベント企画時にはHPやFacebook等で発信されていますので、ぜひ皆さん定期的にご確認ください!

ひえばた園ホームページ
わたはじめプロジェクト

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おわりに・・・

魚津市は深さ1000Mの深海から高さ3000Mの山々まで直線距離にして約25Km!
こじんまりとした市の中にそれだけの高低差がある全国でも珍しい地形です。
この特性により、市内だけで、海からできた雲が山々に雨を降らせ、その雨が山々に浸透し、
長い時をかけてまた海に帰っていく「魚津の水循環」が生まれているんですよ。

「魚津の蜃気楼」や「円筒分水」もこうした水循環があるからこその観光スポットです!

そんな魚津の一部である松倉地域。
皆さんお近くに寄られた際はぜひ一度現地で自然の循環を体感されてくださいね。

                                                 ※2018年5月25日更新