第4回 とやまを元気にする「地域おこし協力隊研修会」2021/3/5開催

R02年度、第4回目となる地域おこし協力隊研修会が3月5日開催されました。隊員の関心の最も高いテーマ「任期後の生業」をテーマに、地域おこし協力隊、行政職員など24名が参加。北村潤一郎氏(一社・移住・交流推進機構理事)を講師に迎え「移住・定住に向けた事業計画」と、後半は佐藤みどり氏(立山町地域おこし協力隊OG)、服部彩子氏(朝日町地域おこし協力隊OG)2名の協力隊OGによる活動報告もあわせて行いました。 

講義:「事業計画「(ビジネスプラン)の基礎知識~移住・定住に向けて~」講師:北村潤一郎氏

■ 地域おこし協力隊の定住状況等に係る調査結果(令和21月公表)
任期後 ▷約6割の隊員が同じ地域に定住、うち3人に1人が起業

■ 山梨県笛吹市の起業アイデア
協力隊が始めた「手づくりマスタード」
▷ からし菜の実と酢(地域で生産されるぶどうから取れる酸を利用)をあわせて製造。昔ながらの製造方法で生産。

優れた視点
・他と格別化された製品である
・高齢化が進み、耕作放棄地が多かったところにからし菜を植えることで畑を再生させた
・果汁のぶどうは多少傷があっても活用できるため、原料を安く手に入れることができる。農家にとっても廃棄せず引き取ってもらえるので、お互いにとってプラスになる

値段の見極め
・価格設定が大切。美味しければ500円でもリピーターは購入する
・道の駅でテスト販売を行い、お客の反応を見て製造を機械化 

▷ 最初は小さく事業をスタート、段階ごとにリスクを抑えながら事業を展開
結果、テレビでも取り上げられるほど人気に。ネット販売で全国展開も行い、生産が追い付かないほど人気に。

■ 若い人たちにとって起業のハードルが下がっている
・多業や複業をしながらの起業
・平日は勤務しながら土日で事業を立ち上げ 
▷ 2,3の仕事をかけもちするケース。地方は起業に有利

■ 事業計画の構成要素
・事業の概要(目的、志、事業内容、将来的な展望)
・製品・商品・サービス企画
・生産・販売計画(人員計画、設備投資計画、資金計画)
・損益・資金収支計画
・スケジュール
・リスクの想定、対応方針

■ 事業計画のポイント
・起業に向けた意思が明確である
・ストーリーが貫徹している
・具体的な根拠に基づいている
・事業計画の全項目を自信を持って明快に説明できる etc

第二部:協力隊OGによる活動報告

◆立山町協力隊OG 佐藤みどり氏
陶芸家・NPO法人立山クラフト舎 代表理事。2014年~2017年地域おこし協力隊(立山町新瀬戸地区) 。2日間で15,000人が集うクラフトフェア「立山Craft」主催。任期後も継続してイベントを開催。 家族4人で立山町に暮らす。

協力隊1年目の苦労
▷ 地域の相談役に話が通っていない 役場と地域の求める内容が違う

役場「陶芸をして欲しい」 
地域「個人の活動なんかではなく、地域活性の為になる活動が地域おこし協力隊だろ!」

▷ 陶芸家の方々が呼んだのではなく、役場が良かれと思って陶芸家の自分を呼んだ
地域の信頼を取って「陶芸はいったん封印」▷ 陶芸以外の地域活性にシフトするも

・パソコン古すぎて使えない、制限だらけのネット環境、調べることが出来ない
・家の床が抜けそう
・子供の皮膚トラブル、母が体調を崩して帰るetc 様々な問題が山積みに。

協力隊2年目 「立山クラフト」開催
2日間で8000人が来場、全国から50組の作家が集まる
NPO法人化してイベントを継続して開催

協力隊任期中の活動ポイント
・自分の【今まで】と【これから】に繋がる活動をする
・得意な分野で活動する
・最終年度は自分の任期後を見据えた活動をする

行政側、受け入れ側への要望
・受け入れる前の体制づくり
・任期後につながる活動の後押し

協力隊任期後、陶芸活動と地域活性を柱に活動
Healthian-wood (ヘルジアン・ウッド)への作品提供

上東地区での動き
・越中瀬戸焼き「かなくれ会」
・埜の家
・立山Craft
・虫谷(2015年)
Healthian-wood (ヘルジアン・ウッド)
・谷口集学校(2020年)

これからの上東地区
・里山マウンテンバイクツーリズム(20204月~)・白岩酒造(2021年完成予定)・富山みらい学園(20214月~)
・旧日中上野小学校の利活用(提案型プロポーザル開始)

◆朝日町協力隊OG 服部彩子氏
2016年~2019年まで朝日町地域おこし協力隊として活動。農業振興や町内イベントの企画・運営を行う。現在は朝日町移住定住拠点施設こすぎ家にて移住定住相談員として勤務。静岡県出身。

協力隊時代の活動
農業振興/町内イベント/朝日町PR etc

任期後に向けて意識していたこと
・周りに自分を知ってもらう ・来た球は打ち返す ・協力隊ブランドを大いに活用 ・みんなと仲良くする

Twitterでの情報発信
・「富山県朝日町地域おこし協力隊OG嫁」として町の情報や日常をつぶやき中

夫婦で協力隊
・ご主人と共に協力隊として着任。任期後、ご主人は農家として営農組合で働きながら養蜂、焼き芋販売など複数の小さな生業で生計を立てている。ハチミツ「里山蜜」の瓶のデザインは彩子さんが担当。

任期後、20205月より
・朝日町移住定住拠点施設こすぎ家にて移住定住相談員として勤務中