散居村で農家の日常を体感する井波塾、10/18~20開催されました!

井波塾の特徴は、塾長さんが2人体制で、井波地区で農家の暮らしを、土山地区でイワナと炭焼き、2つの地区の体験を味わえること。
ちなみに、井波、土山は、南砺(なんと)市にある地域。
宿泊は杉森塾長の大きなお屋敷での民泊体験です。

この杉森さん、ご存知な方もいるのでは?
美味しい里芋を作る農家さんで、知る人ぞ知る、グルメ漫画「美味しんぼ 富山編」にも登場するほど絶品の里芋なんです。

里芋なんて、どれも同じでしょ?と思ったあなた。な~ん、なん、なん(← これ、ちなみに富山弁です。フランス語の、ノン、ノン、ノン風)。
百聞は一見にしかず。一度、食べてみられ!「おおっ、こ、これは!」と思わず唸ること請け合いですから。

初日、開講式が終わった後は、早速、里芋畑へ。
杉森さん(写真右端)のご指導のもと、里芋を掘り起こします。


ところで皆さんは里芋って、畑で見たことありますか?葉っぱはこんなに大きいんですよ。

里芋は、親芋があって、そこからぽこぽことたくさんの子芋がつきます。それを手で1個1個、はがしていきます。なかなか根気のいる作業です。


作業をしながらのコミュニケーションも楽しいひととき。途中、カゴを椅子代わりにして休憩タイム。なんとも「井波塾」らしく、いい味わいが出ていますよね。

続いては里芋コロッケ作り! 皆さん、里芋コロッケって食べたことあります? じゃがいもに比べて不思議なほど胃にも軽く、1つ、2つ、ぺろりと平らげてしまう美味しさ。

たっぷりの里芋をつぶしてタネにしていきます。もう、見ているそばから美味しそう!

帰農塾のテーマは「田舎暮らし体験」ですが、そこには、塾長さんや地元の方々との「対話」がたっぷりと盛り込まれています。
その地域での暮らし体験を通じて、その場所のファンになってもらい、その後も、二度、三度と訪れて、地域の方と関係を築いていってほしい、そしてその先に、もしかしたら「移住」もあるかもしれない、そんな壮大なテーマが潜んでいます。

おしゃべりしているうちに、こんがりと揚がった里芋コロッケ。興奮しすぎてちょっとピンぼけ。ハフハフ、できたてをどうぞ!

初日の夕食は、移住者ファミリーも加わっておしゃべりにも花が咲き、あっという間に夜は更けていきました。
続く2日目。
この日は、土山地区に移動して、青木さんが塾長を務めてくださります。写真中央、身振り手振りで熱く語っている方が青木さん。女性参加者2名の熱視線を浴びながら熱弁です。


早速、集落を散策しながらイワナ養殖場へ向かって歩きます。道中、電気柵について説明してくださったり、

草木について説明してくださったり。ちょっとした解説をしてもらえると、地域への理解と興味がグンと深まりますよね。

そして、養殖場に到着。イワナのつかみ取りと、イワナさばきを体験。
みんなのチームワーウが光る作業。
一方で、イワナを追い込む人、網を持ってスタンバイした人、絶妙な呼吸でイワナを網へ送り込みます。


そして、すくったイワナのさばき体験。地元のお父さんの指導のもと、おっかなびっくりながら、なかなか手際よくさばいていきます。

さばいたイワナは、串焼きにして炭火でじっくりと焼きます。

こうした作業の合間にも、塾長や地元の方々との会話が弾みます。


そして、土山地区でいただける昼食は、思わず唸ってしまうスペシャル御膳です。
地元のお母さん(青木シスターズ、と呼ばれる3名の名物お母さん)が作ってくれた目にも華やかな懐石風。

赤い色したズイキの酢の物、里芋の柚子味噌あえ、ゆべしなど、郷土色豊かなお料理の数々。ちなみに、富山のスーパーでも見かけるのが、「ゆべし」(写真下、赤いズイキの奥にある黄色い寒天)。県外の方はご存知ないご当地グルメかと思います。

県東部では「べっこう」と呼ばれ、おやつのように甘口、県西部では「ゆべし」といって、おかずとして食べられます。レシピは、寒天にだし汁としょうゆ、砂糖で味付けをし、卵を流し入れたもの


美味しい食でパワーチャージした後は、炭焼き小屋へ。
昔ながらの方法で作られている炭焼きを搬出し、カットする作業を体験します。
ここには、電気も通っていないので、わずかなソーラーの明かりを頼りに。

マスクをしないと、顔中がまっくろ、大変なことになります。

小屋の中にある釜。扉の向こうに、焼かれた炭が並べてあるので、それを搬出します。まだ、釜の中は、暖房を入れたようにあたたか。

出してきた炭を均等にカットします。こちらの炭は、料理屋さんなどに卸しているそう。


マスクを外すと、鼻の周囲が黒くなって、まるで歌舞伎の隈取をしたよう。
作業が終わった後は、温泉「ぬく森の郷」へ向かって、ススで汚れた身体をさっぱり洗い流し、夜の地域交流会を楽しみました。

続く、最終日、3日目。
杉森さんのお屋敷の庭の「すんば」(落ち葉)を掃く体験。これは、散居村の暮らしに必要な「家」を維持していくための大切な作業です。
塾生から、「循環型の暮らし、ってどんなものですか?」という鋭い質問が投げかけられるなど、作業中の会話も弾みます。

そして、もう一つ、ズイキの皮むき体験。写真はズイキを縄で縛っていく作業を教えてもらっている一コマ。
続いて、里芋おはぎ作り。
コロッケに続き、里芋をたっぷり生地に使ったおはぎを作ります。

まずは、蒸した里芋を潰していきます。

ところで、富山弁で、「半殺し」という言葉を知っていますか? なんて物騒な? いえいえ、とっても可愛い意味なんです。
おはぎ、ぼた餅を作る時、米粒が少し残った状態で仕上がることを言います。

「おはぎは半殺しがいいがやちゃ~」(訳:おはぎは米粒がちょっと残ったくらいがいいね!)

もち米を加えてタネにし、周りにきなこ、つぶあん、ごまなどをまぶします。

完成形を前にみんなで「いただきます!」


笑顔がいっぱい、会話がいっぱい、お腹もいっぱい、の3日間はあっという間に過ぎていきました。

参加者からは、「地元の人がカッコいい!」「文化、暮らしなど、井波の魅力を満喫できた」など、嬉しいコメントをいただきました。

逆に、塾長さんからは、「塾生から投げかけられる質問が、とてもいい気づきになった、改めて自分が当たり前にやっていることを、相手に分かりやすく伝えることの大切さを感じた」という感想もいただきました。

改めて杉森塾長、青木塾長、そして関わってくださった地域の皆さま、3日間、本当にありがとうございました!