国の「伝統工芸品」指定【越中福岡の菅笠】

菅笠とは?
「カサスゲ」を使用した笠(帽子)のことです。

昔はその笠の骨組みを男性が、笠縫いを女性が担い、一家でその家の菅笠を調達していました。
生活様式が変わり、農業従事者が減り、耕作放棄地が増える中、人々の生活に普通にあった民具が
いつからか生活の中から離れ、当たり前の道具ではなくなりつつあります。

ですが、身近にある優れた素材:カサスゲで自分達に必要な道具が作り出せること。
また、その技術が江戸時代から現代まで引き継がれていること。

日本には先人たちの知恵や苦労から数多くの素晴らしい民具が開発され、年月が経つと共に改良され
その姿カタチを変えてきていますが、それと同時に機械化も進み、昔ほどの苦労はなくなったと言います。
そんな中でも、資源豊かな日本で生み出されてきた先人たちの民具・道具を後世に残すことは、
歴史文化の面からもとても重要であると考えられています。

そういった意味から、2009年、「越中福岡の菅笠製作技術」が国の重要無形民俗文化財に、続いて2016年に日本遺産に、また2017年には「越中福岡の菅笠」が国の伝統工芸品に指定されています。

菅笠は、カヤツリグサ科のカサスゲという植物の性質(防水・撥水性、芳香性、防虫性)を活かし、風にも雨にも日光にも臨機応変に対応してくれる究極のエコ製品です。
一度使ってみるとその軽さにびっくりし、実用品としての良さがよくわかります。

富山県が行っている「とやま農業・農村サポーター」事業では後継者不足のスゲの育成現場をお手伝いいただくと同時に、
菅笠の良さにも触れてもらう機会として年に数回高岡市福岡のスゲ田にてサポーターを募集しています。
そのスゲ田は地元小学生たちが地場産業を学ぶ場所にもなっており、サポーターと小学生達の受け入れ先になっている
「SUGET(スゲット)」(菅笠ボランティアグループ)の方々が”学校スゲ田”として管理しています。

SUGETの皆さんはそれだけに留まらず、もっとスゲの可能性を引き出したいと近年は「越中福岡の菅笠振興会」の委託を受けて「スゲ染め」に取り組んでおられます。
染めたスゲは、単色でシンプルな作品が多かったスゲの世界を一新させ、菅笠のジャンルを超えた新しい感覚のおしゃれグッズが次々に生まれています。

どういった作品があるかは、ぜひNaviコーナーの「さんちょんぴん蔵」ページを御覧ください。

また、より多くの人にスゲの良さを知ってもらうため、東京での展覧・販売会にも積極的に参加されています。
 

近年は予想もできないほどの猛暑や気温差により体調を崩す人も増えていますが
菅笠やスゲ製品をもつことで心身ともに涼しく過ごせる機会も増えるかと思います。

ぜひ一度手に取り、その涼しさや軽さを体感してみてください!
最近では頭に触れる骨組みの部分にまで改良が加わり、長時間かぶっていても全く痛くなりません。
適度な風が入るため蒸れがなく、広いツバが多くの紫外線をカットしてくれる菅笠は本当に優れものです。

「越中福岡の菅笠振興会」ではHP(sugegasa.jp)を開設し、5月からネットショップも開始、
スゲの生産に関わるサポーター会員もいつでも受け付けています。

この夏はスゲで越中福岡の歴史文化と自身の健康維持に貢献してみませんか?
ご興味のある方はぜひ一度振興会へお問い合わせ(メール:tkt666@p1.tcnet.ne.jp)お問い合わせくださいね。