「今年最初の帰農塾、笹川塾が6/1~3、開催されました!」

 

「曇天の富山」で珍しく晴天に見舞われた今回の帰農塾。

2018年、今年の帰農塾のトップバッターは、朝日町の笹川地区を舞台にした「笹川塾」です。今年、富山県内では朝日町・笹川や黒部、五箇山、立山など全10地域で開催されます。

 

 

参加者は、神奈川、東京などの首都圏をはじめ、富山近県、富山県内から総勢、10名。

富山が初めての人もいれば、何度か訪れているリピーターまで、顔ぶれもさまざまです。

 

 

今回の宿泊&交流など活動の拠点は「ささ郷ほたる交流館」。

移住希望者が「笹川暮らし」を体験できる移住体験施設です。古民家を改修したこちらは、当時の建具などを活かして現代風に生まれ変わった、趣あふれる建物です。

 

 

この笹川塾のテーマは「健康と癒やし」。予定される体験メニューは、日本のハーブを摘んでのお茶づくり、ヨモギ摘みと草餅づくり、山菜採りと山菜料理、わさび田の手入れ、石垣探訪、ヒスイ海岸散策、本場のタラ汁など、盛りだくさん。

 

 

【6/1(金)】

初日、まず最初のプログラムはヒスイ海岸でのヒスイ探し。

 

ヒスイといえば、この人、「3歩歩けばヒスイにあたる」名人の扇谷誠さん。参加者たちは、次々と拾った石を見つけては扇谷さんのもとに。「これはヒスイでしょうか?」との問いかけに、名人は一瞬で「違うね」とバッサリ。ヒスイが見つかった人も、そうでない人も、それぞれに、お気に入りの石を見つけたようです。

 

続いては石垣散策。

ここ笹川地区で目にする家の周りを囲んでいる石垣は、その積み方の丁寧さ、美しさ加減で、どれだけお金がかかっているか、その家の懐具合までわかってしまうのだとか。

 

そして諏訪神社。木曽義仲の命により長野県の諏訪大社より分祀された神社で、笹川地区の総氏神です。

 

 

 

そして迎えた初日の交流会。

配膳などのお手伝いは塾生が積極的に参加して、テキパキと並べていきます。ここ笹川で採れた山菜をはじめ、イノシシの唐揚げ(これが、下味も絶妙で本当に美味しいのです)、手づくり豆腐とススタケの煮物、美味しいダシの出たしし鍋など、山の恵みがテーブルいっぱいに並びます。

 

 

 

地元の方も参加して、ワイワイとおしゃべりに花が咲きます。

長い夜は更けてゆくのでした。

 

 

【6/2(土)】

この日もピーカンに晴れ渡った2日目。この日は山菜摘みからスタートです。山菜名人の教えのもと、「よしな」(地域によっては、ミズやウワバミソウとも呼ばれます)を摘みます。比較的、クセのないヨシナはよく食べられる食材。茎の部分の皮をはがすなど、多少の下処理が必要です。

 

 

摘んできた「よしな」の皮むきに集中、集中、集中。

皆さん、真剣な表情で黙々と作業に没頭していますね。この下処理のおかげで、美味しい山菜料理になるんです。

 

 

続いては、ふかしたもち米にヨモギを混ぜて、ペッタンペッタン餅つきです。杵と臼、最近では見かけることも少なくなりましたが、ここ笹川では年季の入った臼がまだまだ現役です。交代で杵を振りかざし、お餅に仕上げていきます。ここからは女性総動員で、ヨモギのグリーンが鮮やかなお餅をちぎって、あんこを中に入れて包んでいきます。

 

 

地元お母さんたちのお手伝いもあって、女性陣は苦戦しながらも、なんとかお餅を丸めていきます。昼食はこのヨモギ餅と、山菜料理におむすび! 山の恵みをたっぷりといただきました。

 

 

午後は、ワサビ田へ。ワサビの産地としては静岡が有名ですが、ここ笹川の谷あいには、良質な湧水を利用して栽培されているワサビ田がたくさんあります。今回、私たちがワサビの苗つけ体験をしたのが、名勝・七重滝のそばの斜面を切り開いて広がるこじんまりとしたワサビ田。気温は高くても、水に手をつけるとひんやりと冷たく、心身ともに浄化されていくようです。

 

 

塾生たちは、ワサビの苗を水につけて、上に石を乗せていきます。これで2年後は、立派なワサビに成長するのだとか。

 

 

ワサビ田から戻ると、夕飯の準備です。

この日のメインイベントは、魚のさばき。地元魚屋さんの女将さんが見本を見せながらさばき方を教えてくれます。この日、登場したのは、今が旬の「フクラギ」や「アジ」、「タイ」など。鮮やかな赤い甘エビは鮮度の良いものほど真っ赤なのだそう。女子学生たちも初めての体験におっかなびっくり。包丁で魚の腹をさばき、3枚におろしていきます。

 

 

ところで、この「フクラギ」。富山ではとてもよく食べられるポピュラーなお魚です。出生魚であるブリの子どもで、「ハマチ」とも呼ばれますが、富山では、天然のものを「フクラギ」、養殖を「ハマチ」と区別しています。フクラギは程よく脂が乗って、それでいて比較的お値段も手頃とあって、富山県民には「飽きのこない美味しい魚」として、親しまれているのです。

 

 

そして、続いて、今夜のもうひとつのメインであるイワナ!イワナ釣りの名人が用意してくださったものを串に刺して、じっくりと炭火で焼いていきます。この炭火を囲みながら語らいの時間も、また乙なもの。イワナが焼き上がる頃には交流会の準備もでき、テーブルを囲みます。

 

2日目の交流会は、竹内塾長が宣言していた通り、まさに「メインイベント」。自らさばいたお刺身、串焼きのイワナをはじめ、みょうがとサバがアクセントになった華やかな宴席にぴったりな押し寿司、「魚の形をした器」に熱燗を注ぎ、イワナをひたした「骨酒」など、テーブルいっぱいに豪華な海の幸と、山の幸が並びます。

 

 

笹川に移住してこられたファミリー(ご主人は、チェコ共和国ご出身!日本語もお上手です)も参加くださり、地元のお料理と楽しい会話に花が咲きました。

 

【6/3(日)】

あっという間に迎えた最終日。

この日は、地元の「薬草博士」の教えのもと、山に分け入って野草についてのレクチャーを受けます。薬草博士の知識の詳しさはもちろん、誰よりも野草が好きで、子どものように無邪気に山歩きを楽しんでおられる「博士」のお姿が、とても印象に残りました。

 

まさに「好きこそものの上手なれ」ですね。

 

 

帰ってから摘んだ薬草「イカリソウ」をフランパンで炒って煎じます。

ほんのり苦味があって、疲れた身体にじんわりと染み渡ります。博士によると滋養強壮にいいのだとか。

 

 

 

そして、今回の塾のラストを飾るのは、朝日町名物「たら汁」!アラやキモまでまるごと煮込んだタラ汁は、お店によっても、使うお味噌によって味わいが異なるのだとか。汁と言っても、どちらかといえば「食べる」汁。タラの旨味がぎっしり詰まったタラ汁は、杯が進んでお代わり必須の美味しさでした。

 

 

そして、閉校式。

塾生の皆さんが一人ずつ感想を発表してくれました。皆さんの発表から「笹川ファン」になってくれたことは確実のようです。この先も、リピーターとなって、地域住民の方々と持続可能な関係性を築いてくれたら、これほど嬉しいことはありません。

 

 

最後に竹内塾長からサプライズなギフトが。初日のヒスイ海岸で、扇谷名人が参加者の皆さんへヒスイを用意してくださったそうです。一人ずつ箱の中に手を入れて、どんなヒスイを手にできるかお楽しみタイムとなりました。

 

 

あっという間の3日間。

参加者の皆さんは、どんな思いを胸に帰路に着かれたでしょうか?
この後も、「黒部塾」など9つの地区での帰農塾が続きます。

 

気になった方は、ぜひ一度、ご参加を検討されてみてくださいね!

http://gt-toyama.net/experience/juku