とやま帰農塾【立山塾】の報告(後編)

→2日目の続き…

『陶農館』で打ちたてお蕎麦の昼食をいただき、午後からは陶芸教室です。

『陶農館』は400年以上の伝統をもつ越中瀬戸焼と農業の「陶農一体」とする文化を伝えることを目的とした施設。

作家の方々の作陶の場としてだけでなく、陶芸教室など様々なイベントを開催して、越中瀬戸焼の魅力を広く発信する拠点施設となっています。

まずは先生のお手本をじっくりと見て…

こちらは加藤先生です。

いざ実践!

簡単そうに見えたけど、土をこねるのって結構力が必要なんですね…。

みなさん、無心で製作に取り組んでいました。

日常を忘れて没頭できるって、貴重な時間ですよね。

登り窯の火入れも体験しました。

燃えたぎる釜の中に薪を入れていきます。

夕食に、昼間摘んだハナオクラの花をトッピングした特製ピザと、立山ポークのカレーをいただき、2日目は終了しました。

▼3日目 10月25日(日)

『立山博物館』にて立山信仰についてお勉強。

信仰の山として崇められてきた立山。立山信仰の成り立ちや、その精神世界について、じっくりと学ぶことができました。

江戸時代に霊山立山に登ることを許されなかった女性たちが極楽往生を願って行った儀式「布橋灌頂会(ぬのばしかんじょうえ)」は、橋を渡っていったん「あの世」に入り、生まれ変わって「この世」に戻るという疑死再生の儀式。

1996年に約130年ぶりに再現され、2005年からは2~3年ごとに開催されています。全国からたくさんの女性が白装束に身を包み参加します。

舞台となる赤い橋を渡ります。

向こうに見える赤い橋が、現世と来世をつなぐ橋。

厳粛な気持ちになります…。

『芦峅寺(あしくらじ)ふるさと交流館』に移動し、地元の方々と芦峅寺の郷土料理「やきつけ」を作りました。

「やきつけ」とは、よもぎ餅に味噌で味付けした郷土料理。

おいしそうにこんがり焼き上がりました♪

お昼は郷土料理尽くしです。

手前右端のお椀は、「つぼ煮」という郷土料理。立山の宿坊で出されていた精進料理です。

乾燥こごみを戻したもの・里芋・人参・油揚げなどが「つぼ煮」の材料。

ツボ椀で出した料理から「つぼ煮」と呼ばれ、今でも行事には欠かせない郷土料理です。

昼食のあとは、伝統体験「護符づくり」です。

立山芦峅寺に古くから伝わる護符。

明治の廃物毀釈で失われたものを復活させたそうです。

使用する和紙は、昨日の和紙職人、川原さんの和紙。

初開催となった【立山塾】。

立山町の農業、歴史、文化をじっくり体験できた3日間でした。

閉講式のあとには、立山連峰が少し顔を見せてくれました。

「また立山町に来てくださいね」―そう言って見送ってくれているようでしたョ。