なぜ、富山の小さな集落が若者インターンを受け入れるのか?

◆ なぜインターンシップか?

平成27年度、グリーンツーリズムとやまでは、富山県内三か所の農山漁村地域で、学生ら若者世代を対象としたインターンシップを計五回実施しました(「とやま農山漁村インターンシップ」)。

参加者の皆さんには、約一週間の滞在の中で、地域住民との交流や農林業などを体験しながら、地域が抱える課題の解決に真摯に取り組んでいただきました。

インターンシップの実施を通して、私たちも農山漁村地域の活性化についていくつものヒントをいただきましたので、「インターンシップのすすめ」というテーマに沿って、そこで実感したことをお伝えします。

今回は「なぜインターンシップを実施する(とよい)のか?」という声にお応えする、「受入れ地域」側の皆さんへのインターンシップのすすめです。

◆ ① インターンで若者との交流により地域が元気になる!

インターンシップの目的として、まずは地域と”若者との交流”及びその結果としての”地域の活性化”が挙げられます。約一週間の滞在の中で、参加者たちはたくさんの地域の方々と出会い、挨拶し、会話し、食事を共にします。彼らが地域のために真剣になっているということもあり、若者との交流は楽しく、そして地域の皆さんにとって刺激となります。

もちろん、長期間若者と関わるということは大変なことでもあります。しかし、実施後の地域の皆さんにお話を伺うと、それもよい思い出として残っているようです。

◆ ② インターンから情報発信のネットワークが広がる!

地域にやってきた若者たちとの”繋がり”もまたインターンシップの大きな目的のひとつです。

地域活性化や都市農村交流を考える際に、都市部などへの情報発信は欠かせませんが、「どこに向けて、どのように発信したらよいか」など、皆さん試行錯誤されているところではないでしょうか。

そんなとき頼りになるのは、地域のファンになってくれたインターン参加者の彼らかもしれません。

彼らにとってパソコンやメール、SNS(ツイッターやフェイスブックなど)は当たり前のツールであり、地域の情報を発信してくれる強力なネットワークになりえます。もちろん、参加者自身が再び地域を訪れるかもしれませんし、さらに輪を広げ、友人を連れて来ることもあるでしょう。

◆ ③ インターンを地域活性化の次の展開への足掛かりに!

一歩足を踏み出したいのだけれどきっかけが掴めない、どうにも同じところで停滞して広がりが出てこないなど、地域活性化とは一筋縄ではいかないもののようです。

インターンシップは、さしあたり期間限定のイベントにすぎませんが、”次の展開への足掛かり”となる可能性を秘めています。参加者から多様な意見を聞いてもよいでしょうし、地域のお祭りなど開催予定のイベントで再会を約束してもよいかもしれません。その可能性は様々です。

今年、インターンシップを実施したある地域では、すでに近日中にイベントの開催が予定されています。素晴らしいのは、これが参加者による自発的なものだということです。

◆ おわりに

ここまでインターンシップ参加者の皆さんのすごい部分を強調してきましたが、重要なことを忘れてはいけません。それは、インターンシップで来る若者たちは、決して”スーパーマン”ではないということです。

農器具の使い方、稲穂の結び方、地域の歴史など地域の皆さんにとって当たり前のことを、彼らは学びに来るのです。地域の皆さんが参加者に様々なことを教えるところから、インターンシップは始まります。

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