おもてなしの距離感が絶妙な「白雪」ゲストハウス

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立山・上市エリア
目的
宿泊施設

 

立山町の末谷口にある「白雪」ゲストハウス。ご自宅を開放して宿をオープンさせたのが東京から町へ移住してきた坂口さん一家。築年数は50年ほどですが、もともと同じ場所に建っていた古民家の材木や建具を使っているそうで、伝統的な趣のある日本家屋です。

 

どこか懐かしくも落ち着く大広間は「枠の内」といって、富山の大雪にも耐えられるよう、太い大黒柱と梁を金物を使用せずに組み上げた、伝統的な建築技法で建てられています。

東京から一家で2016年4月に立山町へ移住された坂口さん。それまで会社勤めで農業経験はありませんでしたが、県が主催する「とやま農業未来カレッジ」で1年研鑽。今では小規模ながら多種多様な作物を育てる白雪農園を営んでいます。都会や外国のゲストと静かな農村の暮らしを共有できたらと、白雪ゲストハウスは20187月の海の日にオープンしました。

富山の古民家でありながら、どこかヨーロッパの邸宅に紛れ込んだかのような雰囲気もたっぷり。

100年前のドイツ製ピアノ。今でも現役だそうです。

可愛らしいタイルが目をひく洗面台やお風呂も素敵です。

室内を案内してくださる坂口さん。古民家を購入した際、もれなく立派なお仏壇がついてくるのも、地方アルアルですね。

 

「東京、名古屋、大阪など大都市圏から家族連れで来られる方が多く、中には、石川の能登半島に行く人が泊まることも。なぜここに?と不思議に思うこともありますが、来てくださる皆さんは、話すといろいろな共通点があり何かしらの縁を感じる方が多いです」と坂口さん。

 

アンティークなランプが照らす一角に飾られているのは、宿の名前でもある白雪姫の絵本。「白雪」の由来は、坂口家の可愛らしい2人のお嬢さんたちが、将来、宿を継ぎたくなるようなネーミングにしたこと、さらに、立山町に引っ越してきて、立山の神々しい雪景色を見た時の感動が原点だそうです。この先、真っ白な「白い雪」のように心をときめかせる農園やゲストハウスになれば、という坂口さんの願いが込められています。

こちらのお宿の特長は、なんと言っても、ホストである坂口さん一家。アメリカなど海外にもいたご夫妻はとてもフレンドリー。お話をしていると不思議と心がほっこりと和むあたたかなご夫妻と、元気一杯の小さなお嬢さんふたりがお迎えしてくれます。

そして、もうひとつ特筆すべきが朝食。奥さまの手作りドレッシングで味付けした新鮮な野菜のサラダは、農家ならでは。メニューはその時々で変わりますが、この日は自家製野菜をトッピングしたピッツアも。野菜中心のヘルシーなメニューには特に女性が喜ぶこと請け合いです。

 

農作業の繁閑もあり営業は不定期ですが、週末や祝日を中心にオープンしているとのこと。「かしこまった宿でなく、生活の一部を開放している感じです」と坂口さん。

 

また理想とするのは百姓。農業はもちろん、これから、味噌作り、伝統工芸など、「農村の昔ながらの営み」を生活に取り入れ、残していきたい、との思いもあるそうです。今年は古代米の栽培にチャレンジ。田植え、稲刈り、脱穀まで、すべて昔ながらの手作業で行ったそう。

リクエストがあれば簡単な農作業などの体験も楽しめるのも嬉しいポイント。普通のホテルとは違う、ちょっとユニークな体験をしたい方に。友人のお宅にお邪魔したようなステイを楽しんで。

 

予約は、Airbnb(エア・ビー・ビー)を通して。大々的なPRもしておらず、HPもないため、知る人ぞ知る、穴場的なお宿です。

白雪ゲストハウス