加積りんご(魚津)

エリア
黒部・宇奈月エリア
目的
直売所・地産地消のお店、農園

加積りんごの歴史は古く、2018年現在で113年続いているりんご園さんもあります。
富山でりんご?と思われる方もいらっしゃると思いますが、富山はりんごの代表地である青森や長野と比べ
暖地となるため、りんごの花が咲いてから降雪するまでの時期が長く、その分、
木につけたまま甘さと水分をりんごにのせる=【樹上完熟】という、美味しさを最大限に引き出してから
販売するための栽培法をとっています。
これは他の地域ではやりたくてもできる方法ではなく、暖地栽培ならではの美味しさの絶対条件なのだそう。
なので、一見黄色みが強い加積りんごだとしても、美味しいのは間違いない!とのこと。
たまに、スーパーなどで赤味がしっかりしてても甘くないりんごがありますが、
これは「熟度」が足りていないからなんだとか。
加積りんごを試食させていただいて、妙に納得しました。

 

 

 

 

魚津の急勾配な地形が果樹に向いていると気づいたのは、先人の方々の観察眼と努力があってこそ。
山に囲まれ、耕作面積が少なく、田畑をいくら開墾しても駄目だったある日、
誰かが庭先になっている“柿”を見て、「もしかしたら果樹には向いている土地なのでは?」と
気づいた所からの始まりだという説もあるそうです。

魚津で最初にりんご栽培を開始したのは『富居太次郎』さんという方。
太次郎さんが柿に気づいた方なのかは定かではないですが、そういった方々の功績があり、
今では県内を代表する果樹産地となっている魚津市。その中でも加積地域にはりんごの生産者が多く、
そこで作られるりんごは【加積りんご】という地域ブランドにもなっています。
(魚津市全体で約33haのうち、加積地域だけで約27haのりんご農園があります。)

 

 

 

 

11 月頃から収穫される「フジ」は主要品種として贈答用にも扱われていますが、各農家さんが
販売を行うのはほぼ各農家の軒先のみ。
失礼ながら「そんなにお客さん来るの?」と思ってしまいますが、リヤカーで行商に出ていた先代の方々が
地道に獲得してきた馴染みのお客さんがいらっしゃって、対面直売の中でお互い直接掛け合う“ありがとう”から
また来年も頑張ろうと鋭気を養うのだとか。

 

 

 

 

そうして先代の方々が土地の改良や客の獲得等に地道に取り組み築き上げてきたものを、
今度はリンゴ農家以外の次世代に繋げていこうと頑張る加積りんご農家さんも出始めています。
そのうちのお一人、若手りんご農家の富居芳弘さんは、保育園から一般まで幅広い世代の人達に
「りんご」や「地域」の良さを伝えていくため、収穫体験や紙芝居・お菓子作りイベント等の他、
様々な加工品作りにも積極的に挑戦されています。

 

 

 

 

こういった機会を継続的に設けることで今はまだ当たり前の加積りんごの“味”が、
いつか地元を出ていった時に「加積りんごってこんなに美味しいりんごだったんだ!」と
地域の良さに気づく“きっかけ”になればいいなと期待しているその一方で、
りんごから思い出す地元の風景や人々の優しさが今度は帰省やU ターンという形になって
地域に活力を与えてくれるかもしれない・・・と、
よりイメージに残るリンゴが作れるよう、日々研究しているそう。

『普通のサラリーマンだとこんなに異業種の方と関わる機会はない。
農家は沢山の方々と協力して一つのモノを作り上げることができる。そこも魅力的。
イベント等に関しては、お声があれば県内のみならずどこにでも駆けつけますよ!』と富居さん。
婿入りでリンゴ農家になったとは思えないほど、リンゴ愛に溢れた方です。

味の良さから口コミでの評判が広がり、基本が軒先販売なのに全国から注文があるという加積りんご。
もしどこかで購入のチャンスに巡り会えたら、ぜひご賞味くださいね!

加積りんご

※魚津市にはたくさんの個人りんご農園さんがあります。
 「魚津のりんご農家さんガイドマップ」片手にりんご畑を巡りながら、
 お気に入りの農家さんを見つけてください!