県下最大の産地「八代」の「ひみ自然薯」

 

 氷見の八代地区で、25年ほど前から生産が始まった自然薯は、色白で粘りが強く、適度な甘みが特徴。地質的に粘土質で、昼夜の温度差が大きい氷見の山間の環境が、自然薯の栽培に適しており、県下最大の自然薯産地として知られています。

自然薯はビタミン、たんぱく質、ミネラルなどの栄養価が高く、古来より滋養強壮食として珍重されてきた優秀素材。ここ八代地区は、自然薯のほかにも、氷見牛の90%以上を生産するほか、糖尿病患者向けの「低たんぱく米」も作られています。

 

特に、八代での自然薯の生産に欠かせないのが「波板」と呼ばれる栽培法。本来、地面に垂直に伸びる自然薯を「横に成長させる」もので、地中に斜め30度ほどに埋め込んだ波板の上に種芋を埋めると、その波板の上に沿ってまっすぐ育つという仕組み。

 

「自然薯の生産は、最盛期は30人近い生産者がいましたが、現在は数が減って10名ほど。みな高齢化しており、『生きがい』や『収穫の喜び』のために、夫婦や家族単位で作っている人がほとんどです。人手も足りないですが、何より後継者を望んでいます」と話すのは、ひみ自然薯生産組合の山下進組合長。

 

昭和の始めには、石炭が発掘され、地域経済を支えてきたほか、森林・林業が発展したことから、「炭焼き」が冬の貴重な仕事として行われてきた八代地区。

 

少子高齢化が進むこの地域は、かつて人口1500人ほどだったのが、現在では半数以下の600人ほどに減少。平成に入ってから進められた学校の統合により、現在、学校はありません。しかしながら、住民が地区の存続に向けて団結し、地域住民ボランティア10名ほどで「八代環境パトロール隊」を結成、地域バスの運営、不法投棄の防止、防犯など地域の保全活動に取り組んでいます。

 

自然薯の生産は5月の連休明けから始まり、11月初旬に収穫。主に名古屋方面に出荷されるほか、12月下旬ごろまで、市内直売所で買い求めることができます。大きさは150グラムのお手軽サイズから1.5 キロ、1.8キロの贈答用サイズまで様々。

 写真は、2016年11月、東京から来た、国際ボランティアNGO「NICE」のメンバー達が、山下組合長の畑で自然薯の収穫作業をした時のもの。

 

自然薯の生産に必要な作業で、「人手」が必要とあって、とやま農業・農村サポーターでも、年間を通じて作業をお手伝いしてくれる方を募集しています。詳しくは、http://gt-toyama.net/supporters/4801 をご覧ください。

 

 

県下最大の産地「八代」の「ひみ自然薯」

価格
1本 350~円(税込)

ひみ自然薯生産組合

問合せTEL
076-695-1211(JA氷見市八代支所)