焼きつけ

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「立山信仰の時代、山の携帯食でもあったおやつ」

江戸時代、女人禁制だった時代、極楽往生を願って多くの人が登拝し、ひと夏で最高6000人が登ったという記録も残る霊峰・立山。立山登拝する人々が泊まった宿坊の地として栄えたのが立山町、芦峅寺(あしくらじ)です。

 

 

 

 

 

標高400mほどの中山間地域に属するこの地域で昔から食されてきたのが、ヨモギと米粉を混ぜてお味噌で味付けした名物「焼きつけ」。

 

表面がカリッと香ばしく焼かれ、口に入れると、ヨモギの香りと、お餅特有の粘りある食感がなんともクセになる美味しさです。

「芦峅寺ふるさと交流館」でいただける御膳にも登場するこの焼きつけ。

 

芦峅寺の伝統料理を今に伝える交流館の佐伯照代さんによると、「ここで採れるヨモギと、昔はクズ米(虫に食われたりして食用にならないお米)の粉を混ぜて、たっぷりの油で焼いていました。かつては、江戸時代、立山登拝する人が携帯食として持っていった旅のおやつ。昔は、ヨモギの採れる春先になると各家庭で作られていて、味付けも微妙に違うんですよ」。

作り方はいたってシンプル。ヨモギを茹でてすりこぎなどで叩いてから、餅粉を混ぜ、生地をまとめていきます。味付けは味噌と砂糖のみ。耳たぶほどの柔らかさになったら、平べったく丸めてフライパンにサラダ油を引いて表面をじっくり焼き上げて完成です。

小さなお子さんも2つ、3つとパクパクと食べてしまうほど、老若男女から愛される伝統のスローフード「焼きつけ」。立山登拝の遠い歴史に思いを馳せながら味わってみるのも乙なもの。

普段はふるさと交流館の郷土料理の中に出てくる一品ですが、毎年11月に行われる「ごっつお祭り」などのイベント時には販売もされますので、ぜひ一度お試しを。

 

 

 

焼きつけ

価格
100円(税込)

芦峅寺ふるさと交流館

問合せTEL
076-482-1756
URL
http://ashikurakouryu.sakura.ne.jp/kouryukan/